mp

シャビ・アロンソは1981年11月25日にバスク地方のトロサに誕生し、サッカーを愛する家族の下で育った。父ペリコ・アロンソの足取りを追って、シャビは6年間バルセロナに住み、その後サッカー選手としてのキャリアをスタートすることとなったサン・セバスティアンに移った。サン・セバスティアンの有名ビーチ、ラ・コンチャが、マドリディスタにとって最初のピッチとなり、そこでサッカーへの情熱を膨らませていった。親友ミケル・アルテタ(現在エバートンに所属)とともに、アロンソは1980年代にプロサッカー選手として成功を収めた父の足取りを追う夢を抱き始めた。
シャビ・アロンソの最初の足取りは、アンティグオコ。そこですぐに傑出した能力を見せ、レアル・ソシエダーから声がかかり、そこで選手として育つ。フベニルからすでに急成長を遂げ、国王杯ログロニェス戦でトップチームでのデビューに至る。若干18歳で、下部組織で傑出していたため、レアル・ソシエダーは選手がスキルを磨き、成長し続けるためにセグンダのチームへレンタル移籍させることに。それがエイバルでの最初の段階となり、1998年にはレアル・ソシエダーに戻ってプリメーラでのデビューを果たす。2000年には再びエイバルへレンタル移籍されるが、その翌シーズンには最終的に復帰し、サン・セバスティアンで2004年までプレー。チームをリーガ準優勝に導いた。
2004-05シーズン、シャビはリバプールへ移籍。そこで素晴らしい戦術眼と効果的なパス能力で注目を浴びることに。それにロングレンジの強烈なシュートが加わり、メディオセントロのポジションで欧州のベストプレーヤーとなった。
英国での1年目、アロンソは足首を負傷し、3ヶ月間戦線離脱することに。忍耐と努力で回復し、チャンピオンズリーグ準々決勝で復帰を果たす。そこでチームの柱となり、リバプールを決勝に導いた。ミランとの決勝戦は、前半イタリアのチームが3-0でリード。レッズは夢を見失うことなく、リーセ、スミチェル、シャビ・アロンソのゴールで巻き返しに成功。巻き返しで勢いを得たリバプールはPK戦も制し、クラブ5度目のCLタイトルを獲得。
シャビ・アロンソは2003年のデビューから、スペイン代表の常連となっている。2004年と2008年の欧州選手権、2006年のW杯ドイツ大会に参加。しかしアロンソにとって最も記憶に残るのは、間違いなくスペインが優勝したユーロ2008だろう。その大会で、MFはグループステージのギリシャ戦で最優秀選手に選ばれた。
正確なパス、速いボール供給、戦術眼、強烈なシュート・・・それは英国サッカーを制覇したバスク人選手の特質のいくつかでしかない。彼が今、レアル・マドリードの軸となるべく、ベルナベウに乗り込む。数週間後には、彼がサッカー選手として育ったスタジアムを訪れる。なぜならレアル・マドリードは、8月15日にバスクチームの百年祭でレアル・ソシエダーと対戦するからだ。
◆エピソード◆
プレミアリーグでの5シーズンで、アロンソは19ゴールを記録。それは彼の主な特性ではないが、MFはロングレンジからのFKの名手。アロンソの65mからのゴールに賭けたファンが、25,000ポンドを手に入れたことがある。
◆獲得タイトル◆
・UEFAチャンピオンズリーグ:2005
・UEFAスーパーカップ:2005
・FAカップ:2006
・コミュニティー・シールド:2006
・欧州選手権:2008
◆所属クラブ◆
・レアル・ソシエダー(1996-2000)
・SD.エイバル(2000)
・レアル・ソシエダー(2001-2004)
・リバプール(2004-2009)
・レアル・マドリード(2009-現在)